平成から令和に変わった2019年4月31日から5月1日。私は彼とタイからマレーシアへの、鉄道の旅に出かけました。以下備忘録です。
2019年4月30日(火)
前日の早朝にタイ入りした私たち。この日はのんびり起きて、水上バスで駅まで行こうって話になりました。でもこの水上バスですったもんだ。結局すんなり水上バスで駅まで行けず、タクシーに乗ることに。
バンコク駅に着き、出発まで小一時間あったので、買ったお土産をEMSで日本まで送ることにし、バンコク郵便局へ行きました。
郵便局はバンコク駅から歩いて6〜7分程度。入り口にいた受付のお兄さんがスマホの翻訳機を使ってくれて、スムーズに荷物を出すことができました。40×50センチくらいの箱に入れ、箱代も含めて5000円ほど。この先持ち歩くことを考えれば送って正解です。
バンコク駅は「クルンテープ駅」とか「ホヮランポーン駅」とも呼ばれています。クルンテープはバンコクの意味、ホヮランポーンは駅のある地名だそうです。
駅の正面口
改札はなく、この入り口手前の左手側、または入り口を入った左手側、どこからでもホームへと行くことができます。駅の中にはコンビニ、ゲームセンター、両替所、クリーニング屋、お土産屋(どれも小さい)があり、正面入り口から入った突き当たりに、フードコートがあります。
フードコートの食事するところにチケット売り場があり、そこで現金と同じ金額のチケットを交換してもらい、フードコートのお料理を買うシステムです。あまったチケットは再度現金に交換してもらえました。
私と彼は、二人で100バーツ、日本円にして約345円(2019年5月のレート)で、2つのお弁当を買いました。お弁当というか、食事を Carry Out と言って、容器に入れてもらった感じ。
私はライスとグリーンカレー・レッドカレー・目玉焼きをチョイス。彼はバジルライスと目玉焼きをチョイス。ライス+料理1品は30バーツ、ライス+料理2品は40バーツ、目玉焼き・ウインナーはそれぞれ+10バーツと書いてありました。昔もここで買ったことがあるのですが、かなり美味しい(個人の好みです)。
で、ビール買わなくちゃ!ビールはどこだ〜??あれ?ビールがない。ビ・ビ・・・・構内を探し回ったのですが、ビールはありません。
なんと、なんと
タイ国鉄はアルコール禁止
だったんです。
えええ〜〜〜聞いてない〜〜〜!!!
これから楽しい鉄道の旅なのに、なんだか目の前真っ暗。寝台列車で夜を越すのに・・ビール片手に窓の景色観たかったのに・・・と、かなり暗い気持ちになりながら乗車することになりました。
事前にチケットはインターネットで購入していたので、ホームに入り、列車を探します。
チケットの買い方はこちら↓↓↓

15:30分発の列車です。2車両目の5番シートです。出発するのは4番線、駅の掲示板に表示されていました。
車両にも、「バンコクーパダンブサール」と表示されているので、間違いありません。2車両目に乗り込みます。
車両はこんな感じ。2人掛けの椅子が向かい合わせになっている、ボックスシートです。
ありました!シートNO.5の席です。シートには青いクッション(枕)が置いてあります。トイレもそこそこ綺麗。共同の洗面所も付いてます。列車は定刻になると、アナウンスもなく静かに走り出しました。
走ってからすぐに、お昼のお弁当の車内販売がありました。その後、お菓子や飲み物、乾き物などの車内販売がひっきりなしに通ります。ソーダとコーヒーを買いました。冷たいのはいいけれど、ソーダはかき氷のシロップを薄めた味、コーヒーもめちゃ甘い。
メニューを持った男の人がやってきました。ディナーの予約です。明日の朝食の予約もできるとのこと。でも車内販売もあるだろうし、駅に着いたら、色々なものを売りに来るのかな?って思っていた私はスルー。でもこれが間違いでした。駅に着いても、列車までいろいろと売りに来る人はいませんでした。しかも窓ははめ殺し、外に手を出して買うわけにもいきません。なんだ、そうだったんだ〜。じゃあ食堂車へ行ってみようか!
食堂車があるのは知っていたのですが、乗った車両(寝台車両)からは5車両くらい通過しなくてはなりません。途中の車両は普通のボックスシートの車両、しかも冷房もきいてなく、暑い。座っている人達も、暑くてうんざりしている感じ。
結構揺れの激しい列車を5両ほど歩くって大変。なんとか食堂車に着きました。ネットの情報では混んでいるとあったのですが、すんなり座ることができました。でも冷房きいてないっ!窓は開いているけど、結構ムシムシしています。
これがディナーメニューです。メニューは4種類。130バーツ、日本円にして約450円(2019年5月のレート)。
まず最初に水とカラトリー。
ややしばらくして、お料理がきました。
右がSET3、左がSET4
SET4はちょっと味付け濃いめ。チャーハンの素を入れすぎちゃったって感じです。味は美味しいけれど。
事前に「ディナーはどう?」ってメニューを持って来たおじさんに頼むと、お弁当にして席まで持って来てくれるそうです。同じメニューで同じ料金で、バナナ1本がサービスになるみたい。
明日も朝6時から開けてるから、モーニング食べに来て。コーヒーもあるよ、って気さくなお店の人。席に戻ると、ベッドになっているシートもちらほらありました。
ボックスシートの背の部分を前に倒しマットレスを敷いて下のベッドに。上は格納されていたシートを取り出すだけです。青いクッションにはカバーをかけて、枕に。シーツや枕カバーも綺麗に洗濯されていて、清潔です。タオルケットのような上掛けもありました。
車両は、出発する前は冷房+扇風機で、半袖の上に、ランニング用のペラペラの風除けパーカー1枚だった私には、少し寒いくらいでした。出発したら扇風機は止まり、ベッドになってからはカーテンがあるので、半袖でもちょうどいいくらい。
列車は結構揺れました。敏感な人は起きちゃうかも。
基本禁煙みたいですが、窓のある車両では喫煙してもいいとのこと、禁煙車の人たちは、車両と車両のつなぎ目でたばこを吸っていました。車両に入る扉はありますが、つなぎ目の扉は開けっ放し。昔々の日本の列車を思わせます(っていつの頃だ?)。
2019年5月1日(水)
朝になり、鶏の焼いたのを売りに来ました。タイ版ケンタッキーのような、骨つき鶏です。美味しかった〜!!!定刻より1時間ほど遅れ、パダンブサール駅に着きました。
パダンブサール駅ではタイからの出国、マレーシアへの入国をしなくてはいけません。でもみんなの行く方向へ行けば大丈夫。スタッフの人も「こっちだよ」と教えてくれます。
荷物の審査も終わり(っていうか、簡単なX線に通すだけ)あ!そうだ、両替しなくちゃ。駅に両替所がないっていうのはネットで調べ済み。でも、到着前に両替の人が車両を通るよって書いてあったのに、見逃しちゃったのか、気がつきませんでした。え〜どうしよ、20リンギット・日本円にして約530円(2019年5月のレート)しか持ってない・・・。
駅員さんに聞いても、両替できないよ、と言われちょっとショック。しかもビールも売ってない。
マレーシアのKTMも事前にチケットを買っていたので、乗車は心配ありません。

でも、クアラルンプールに着くのは午後4時46分。朝から鶏しか食べてないし。
列車はテーブルも着いていて、綺麗です。でも7番シートはちょうど窓枠がある席、偶数席の方が見晴らしがいいです。
列車のイメージはこんな感じ、車両の前半分と後ろ半分で席の向きが異なります。今回はパダンブサール駅から南下するので、車両の若い番号が先頭、車両の席も若い番号が前になります。
この図でいう8番と9番で席の向きが変わるのですが、結構隙間があるので、リクライニングにするのも気を使わなくてよさそう。
列車が走り出してややしばらくして、女性の人がチケットの確認にきました。スマホに保存していたバーコードを見せるだけでOK。席の変更を頼もうか・・って思っていたのですが、次の駅で乗り込んできた人の数が多く、結構満席に。
これじゃ変更できないね。トイレもそこそこ綺麗です。紙もありました。でも到着頃にはキレちゃってたけど。
真ん中の車両には、軽食と飲み物を売るカウンターがあります。20リンギット・日本円にして約530円(2019年5月のレート)で買えるかどうか見に行くことに。
お弁当が4〜5種類、飲み物は暖かいネスカフェとミロ、冷たいコーヒー、コーラ、水など数種類あります。お弁当が8リンギット、飲み物2リンギットってかいてあります。買えるじゃないか〜!!!
お弁当を1つ、ネスカフェとアイスコーヒーを頼み12リンギットと思いきや、ちょっと足りない様子。持っていた小銭を見せると、必要な分だけとってくれました。足りてよかった。
マレー鉄道は定刻にクアラルンプールに到着!
結構快適だったのですが、
マレー鉄道は寒い!!!
頭にくるくらい寒い。鬼のように寒い。ランニング用のペラペラの上着では、体の芯から冷えてしまうくらいでした。こんなに寒くする必要ある〜???
鉄道を使って約26時間の旅。楽しかったです。マレーシアに入ってからの、ヤシの木の風景は抜群でした。