「ホームページ開設するために独自ドメインとってレンタルサーバーを契約してくださいね。独自ドメインがあれば、メールアドレスも作れます。」こんな話をすると、「え?なに?ドメインって何?どれからどうすればいいかわからないから適当にやっといて」って言われます。
適当じゃだめ〜!!だってドメインって、インターネット上の自分の名前みたいなもの。サーバーは賃貸マンションです。自分の名前とかマンションとか、適当に決められますか?
ドメインの取得と維持費、レンタルサーバーの維持費、でも両方合わせても、月々数千円程。それで自分のサイトが出来上がります。自分のサイトを作ると、何を発信しようかな、アフィリエイトやろうかな、綺麗な写真をみんなに見てもらいたい・・・いろいろな夢が膨らみます。
これからホームページを作るにあたって、ドメイン取得とサーバーのレンタルは必須です。適当に・・などと言わず、詳しくみてみましょう。
ドメインとは?
ドメインは、ホームページ見た時に、https://○○○○○.com (例えば.comの場合)の、https://〜以降の文字です。
インターネット上の「名前」みたいなものです。
例えば、今このホームページですと、sanalog.tokyo がドメイン名です。wwwが付いている場合は、www.〜以降がドメイン名になります。
sanalog.tokyo(ドット トーキョー)のドット以降は、.com(ドットコム)だったり、.net(ドットネット)とか、会社組織だと.co.jp(ドット シーオー ドット ジェーピー)等、ドメインの末尾はいろいろと選べます。末尾によって、使用料は異なります。
既に使われているドメインは使用することはできません。「sanalog.tokyo」のドメイン名を取得する際も、「sanalog.com」は既に使用されていたため取得できませんでした。
ホームページの情報は通常どこかのサーバーに格納されており、インターネット上の住所はIPアドレスという数字の羅列によって規定されています。
例えばGoogleのホームページが格納されているIPアドレスは「172.217.161.227」です。インターネットに繋いでいるブラウザのドメイン名が表示されているところに、172.217.161.227 と入れると、Googleのホームページが表示されます。
数字だとややこしいので、ドメインネームシステム(DNS)によって、「172.217.161.227」のように数字で表されたIPアドレスとドメイン名は紐付けられています。DNSは名前(ドメイン名)からどこの住所(IPアドレス)へ行けばよいかが記録されている住所録といえます。
ドメイン名はインターネット上の「住所」とよく記載されています。でも例えば引っ越し(サーバーを変える)したら住所は変わりますが、ドメイン名は変わりません。イメージとしてはIPアドレスは「住所」、ドメインは住んでいる人の「名前」です。
レンタルサーバーとは
ドメインがインターネット上の「名前」ならば、レンタルサーバーは「賃貸マンション」のような役割です。
私は「sanalog.tokyo」という名前で「Aレンタルサーバー会社」の一部屋を借りています。
マンションの一室を借りることで、「住所」を取得することができました。
図ではレンタルサーバーがマンションになっていますが、戸建てもあります。自宅にサーバーを設置することも可能です。
また、1つレンタルサーバーを借りると、いくつかドメインを登録することができます。数個のホームページを運営することだって可能です。4つホームページを運営しているならば、賃貸マンションに4人で暮らしている・・そんなイメージです。
「レンタルサーバー」のことを「ホスティング」とも呼びます。レンタルサーバー会社は「ホスティングサービス」ですね。
独自メールアドレスとは?
ドメインを取得し、レンタルサーバーを借りると、独自ドメインでメールアドレスが作れます。
@マークから左側は、好きな文字が使えます。
独自ドメインとは異なるフリーメールアドレスとして、Gmail・Yahoo!メールなどがあります。
フリーメールとは異なりますが、携帯キャリアが提供する「キャリアメール」や、ネットと回線を繋ぐプロバイダから提供される「プロバイダメール」なども、独自ドメインを取得しなくても自分のメールアドレスが取れます。
けれども、@マーク以降は gmail.comだったり、docomo.co.jpだったりと、独自ドメインではない事は一目瞭然です。
独自メールアドレスを取るメリットとして
信頼性がある
やはりフリーメールでのやりとりだと、特に仕事でのやりとりだと、若干不安になります。フリーメールは、手軽に作れるアドレス=信憑性がない のイメージは拭えません。
独自ドメインのメールアドレスでないと、インターネット上で「住所がない」、そんな印象を受けてしまいます。
独自性がある
フリーメールやキャリアメール、プロバイダメールなどは、@マークから左側の文字を他の人が使っていたら、使用することができません。
そのため長いアドレスになってしまうこともあり、手動で打ち込まなくてはならない際はとても厄介です。
一方、独自ドメインのメールなら、そもそもドメイン部分が他者と異なるので、好きな文字列でアドレスを作れます。
迷惑メールに振り分けられにくい
これは本当にそうです。私はドメインとって独自メールアドレスも取得していますが、昔から「mac.com」「me.com」「icloud.com」等のマックで取れるアドレスをメインで使っています。
最近「メール届いてないよ」と言われることが多く、探してもらうと迷惑メールに入っている率がとても高いです。自分から自分へ送っても、迷惑メールに入ってしまうという悲しい事実。
独自ドメインの取得・レンタルサーバーを借りる
独自ドメインの取得・レンタルサーバーを借りる の2つを契約することで、「名前」と「住所」が決まるので、メールアドレスを作ったり、自分のホームページを公開することも可能になります。
賃貸マンションもいろんな物件があるように、ドメイン会社やレンタルサーバー会社にもいろいろな特徴があります。
ドメイン会社とレンタルサーバー会社は、お互いにタッグを組んでいることが多いです。
もちろん、タッグを組んでいない「別々なところと契約する」ことも可能です。あるいは、「途中から別の会社へ移行」することも可能です。ただ、どちらも別々の会社でのサポートになるため、一貫した問い合わせに答えてくれない場合も多く、思った以上にややこしい思いをすることになります。
ドメイン会社とレンタルサーバー会社は、できればタッグを組んでいる会社同士が便利です。
なぜかと言うと、ドメイン(名前)を取り、そのドメインとレンタルサーバーと紐付けをしなければいけないからです。タッグを組んでいる同士だと、お互いの紐付けが簡単です。でも、そもそもそっぽを向いている同士だと、お互いを向き合わせる作業が必要なので、ひと手間かかります。
ちなみにですが、ホームページをアップする仕組みとして、前述の「レンタルサーバーを借りる」という方法の他、プロバイダがサーバー機能を持っていてそこにホームページもアップできます・・・そんなシステムもあります。
おすすめのドメイン会社・レンタルサーバー会社
仕事柄、10社くらいのサーバー会社を利用してきました。その中で私の一番のオススメは Xserverドメイン・エックスサーバー です。
[エックスサーバー]
何がおすすめかというと、
安定している、サーバーパネルが使いやすい、困った時に検索しやすい
この3点です(あくまで私個人の感想です)。
安定している
抜群です。他サーバーも並行して借りているのですが、メーラーがはじいてしまったり、ログインが面倒だったりと、細かくイラっとすることが多々ありますが、エックスサーバー はありません。ストレスを感じたことも一度もありません。
サーバーパネルが使いやすい
これ、結構重要です。専門用語オンパレードなパネルだったりQ&Aだったりだと、親切なようで、全然意味不明なことがたくさんあります。
その点エックスサーバー はとてもわかりやすいです。
困った時に検索しやすい
エックスサーバー は老舗のレンタルサーバー会社です。そのため困ってもググれば、誰かしら解決策をアップしてくれています。WordPressのトラブルも、案外サーバー会社での設定が必要だったりすることが多いです。その点でも安心。私の前に誰かがトラブっていて、解決してくれています。
何回も言いますが、これは私個人の感想です。
でも実際、エックスサーバー はちょびっと高い。私も他のサーバー会社の方が安いため、個人のブログ やサイトは他サーバーを借りています。でも会社や仕事で使っているサーバーはもちろん、エックスサーバー 。他には考えられません。
正直なところ、全部をエックスサーバー に移行したいと思いますが、うわ〜、結構大変。それなので、別のサーバーを使い続けているのが現状です。
一度ホームページをアップし、他サーバー会社に移行するとなると、一時的にサイトが見られなくなったり、メールのやりとりができなくなったりと、案外厄介です。名前を決めたり、居住地を決める時って、いろいろ調べますよね。それと同じで、ドメイン名・レンタルサーバーを借りる時も、「サーバー比較」サイト等を見て、じっくり決めてください。